パスー3日目。
移動日は快晴となりました。
この景色を肉眼で見れたことが奇跡。アンバサダーホテルの前に日本人の寄付で建てられた学校があるので見学しました。

外で英語の練習問題の添削をしている先生たち。
やっぱりフンザの英語教育はレベルが高いです。

国旗掲揚する生徒。

この写真がニシコリミネコ(錦織峰子)さん。
カリマバードには登山家長谷川恒男さんのハセガワスクールもあるし、フンザは教育面で日本との関わりが深いんですね。
さあ、カリマバードに戻りますか。
幹線道路でバスを待っているとトラックが通りかかったのでヒッチハイク。

トラックの窓から見える雪山も最高です!グルミットまで行かないトラックは停車すると乗用車に私を乗せてくれるよう交渉してくれました。
ありがとうございます!
この乗用車は仕事のついでというわけではないので100ルピー支払いました。ガソリン代高いし。
一般道とアッタバード湖へ行く分かれ道で降ろしてもらい、ヨロヨロと歩いていると別のトラック運ちゃんに話しかけられます。
「乗ってくかい?」短い距離でも体力の落ちている今は超助かる(涙)
道路工事しているところには行きがけお世話になったタクシー運転手がいました。
握手して別れを告げます。
ジョン(仮名)もいました。
maiko:シムシャのお祭りに行くんじゃなかったの?ジョン:諦めたよ。日本人のツアーバスに乗せてもらおうとしたら断られてね。なんてケチなんだ!断られて当然だよ。

工事現場から砂地の坂をのぼったところに道があるのですが、ジョンとネイチャー仲間と思われてるせいで周りのパキスタン人が手を貸してくれません。
私1人なら誰かが荷物持ってくれるのに。。
急勾配の坂、しかも砂地で足取られる。
嘔吐と下痢で病んでいる体にはこたえる(涙)
ジョンは彼女でもない私に優しさのカケラも見せず、自分が登りきったあと引き返して私の荷物を持つような気遣いはありません。
おのれ…(怒)
これからの人生、自分より体力のない人には優しくしよう、荷物を持とう、席も譲ろうと心に誓う。坂をのぼりきると荷物を置いて倒れ込む。
ゼエゼエ、ダアダア…
水を1本買って呼吸を整えます。
乗り合いトラックがなかったので止まってたランドクルーザーと交渉して船着場まで連れて行ってもらうことに。
100ルピー渡そうとしたら要らないと言われました。

あれこの船着場、何だか行きの時と違う。
3000ルピーとか言われるし、他に一般客が来る気配もないし。
「乗り合いなら100ルピーなのに、2000ルピーも出せるかっ!」勝手に2000ルピーにしたうえ払えないとダダこねる私。
そんな時、どこからともなく青年が現れました。
青年:ここは一般の船着場じゃないんだ。乗り合いボートは向こう岸から出てるよ。maiko:。。。あの、一緒に歩いてもらえませんか(涙)情けないけど、炎天下の中12キロほどの荷物をしょって歩く自信がなかったのです。
普段なら平気なのに、その時は体力がなさすぎた。
食べ物からエネルギーを得てないし、お腹ゆるいし。
青年は笑顔で荷物を持ち、世間話をしながら一緒に歩いてくれました。
ノロノロペースで、ときどき休憩をはさむのにも付き合って。
歩いてるとまたどこからともなく人が集まってきます。
そのうちの1人から家に寄って休まないかと誘われました。
早く船に乗りたかったのだけど、船着場のすぐ近くと言うのでお邪魔することに。
お宅に着くとお母様と奥さんを紹介されます。
ハセガワスクールで英語を教えていたという奥さんは「料理が苦手なの」といいながらフライドポテトを作ってくれました。


これは杏を煮詰めた(?)スイーツ。
アプリコットオイルがたっぷりだけど胃にやさしくほんのり甘かった。

こちらの人はフライドポテトに生クリームをつけて食べるそう。
おいしいのだけど、いかんせん腹の調子が悪くたくさん食べられない。

生後8か月のお嬢ちゃんとアクタルさん。
目がそっくりだよ。
アクタルさんに船着場まで送ってもらって別れます。
ありがとうございました!

同乗したパキスタンのメンズ。
今日は快晴でボートも気持ちいい。
なぜか黄色いスカーフのメンズに牛乳とお菓子をご馳走になりました。

運転手も気持ちよさそうです。
なぜかサンジャイ・ダットのポスターが2枚も。
太陽の光に反射するアッタバード湖。自然災害によってできた湖ですが、美しい!

湖の下には村が沈んでいます。
それすらも神秘的。
まるで武侠小説の世界。
ボートを降りると黄色いストールを巻いたおじさんに声をかけられ、カリマバードまでジープに同乗させてもらうことになりました。
アッタバード湖からカリマバードまでの道も、
河沿いの崖に杏の花が咲き乱れこの世のものとは思えない美しさ。これが桃源郷か。

カリマバードに戻ってきました。
こちらも快晴。

かわいらしい子供たちが迎えてくれます。
宿泊先はバスで一緒だった韓国人に教えてもらったホテル・ブルー・ムーン。
中古のゲストハウスを改築してる途中で施設が不十分なところはあるけど、内装がめっちゃきれい!

新品のベッドに、新品の毛布、パリッと清潔なシーツ。
私の泊まった201号室のバルコニーからはフンザの谷が一望できます。

パキスタンマギーは格安の20ルピー。
部屋代は400ルピー。
絶景はプライスレス。

屋上からは反対側の谷も堪能できます。
この写真は天気の悪い日に撮ったのでイマイチですが。
【HOTEL BLUE MOON】
Karimabada Hunza, District Hunza-n Gilgit Baltistan, Pakistan
Tel: 092-3469868850
email: hunzacook@gmail.com
ホットシャワーはないけどスタッフに言えば30分くらいでバケツでお湯をくれます。
「アッツアツで!」と頼むのをお忘れなく。
wifiはあるけど弱い。
オーナーはザヒード・カリムさん。やる気満々で希望者にはホッパーやイーグルズ・ネストまでバイクで連れてってくれます(タダで!)
チャイもタダ。ごはんはめちゃうま。スタッフが親切。
私が泊まった時は新装開店で設備が不十分なため400ルピーという格安でしたが、今後ホットシャワーなど整うと値上がりするでしょう。
おすすめ!
結局パスーからカリマバードに戻るまで200ルピーしか使わなかった。
でもお金より何人ものパキスタン人に親切にされたことがうれしかった。
感動しました。
こういう体験って、1人旅だからできるのかもしれません。
(パキスタン:1ルピー=約1円)
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